株式を相続することについて
相続は将来避けて通ることができません。いざというときのために、あらかじめ考えておくことがポイントになります。ここでは会社の株式を相続することについて紹介します。
株式を相続する場合には手続きをするわけですが、どういった株式の種類のものがあるかなどを確認しましょう。
相続とは
相続とは、亡くなった人の財産の権利を、その人の配偶者や子などが引き継ぐことをいいます。亡くなった方の遺言などがあると違いますが、遺言がないときは配偶者・子・親・兄弟姉妹が相続人となっています。
民法では誰がどれだけ相続するのかが決められているので、それに従って相続をしていきます。
プラスの財産やマイナスの財産
相続する財産は土地や建物などの不動産、自動車、預貯金の「プラスの財産」だけでなく、借金や保証人といった「マイナスの財産」も相続されてきます。相続するということは、自分にプラスの部分だけでなく、マイナスといったものも含めて相続という形なので、よく検討していきましょう。
株式の種類
株式には2種類あって、上場株式と非上場株式の2種類があります。
〇上場株式
信託銀行や証券会社の金融商品取引業者が管理をする株式のことです。取引残高報告書を発行してもらうことで手続を進めていきます。
〇非上場株式
上場していない会社の株式のことです。信託銀行や証券会社が間に入ってないので、株式発行会社を調べて問い合わせることになります。
株の評価方法
上場株式は株価の値を確認することができますが、非上場株式は数値を確認することができません。非上場株式の値を確認するための方法を紹介します。
〇原則的評価方式
会社の総資産評価額や会社の規模や業績、従業員数などで評価する方式のことです。
〇配当還元方式
会社全体を評価するのではなく、株主に配当する金額に向けた評価方法のことをいいます。
この配当還元方式では限られた株式にしか適用されません。
上場株式と非上場株式の手続き
相続に関することは、「上場株式」では信託銀行や証券会社へ問い合わせをします。相続の専用サポート窓口などが開設されている場合がありますので、そこで手続きを取っていきます。「非上場株式」では直接株式発行会社へ問い合わせをしましょう。
まとめ
いざというときに相続の手続きで揉めてしまう前に、普段からいろいろな話のやり取りをして相続に備えておくことがよいでしょう。
相続税は専門的な知識が要求されます。税理士ごとに計算される金額が違うこともあるので、やはり扱う金額が大きい場合は、専門的な知識を持つ方に相談された方がよいのではないでしょうか。