相続でもめないためにやるべきこと
はじめに
相続が発生すると親族間での協議に入ります。
しかしそのとき普段は仲が良くても、もめてしまうことがあります。一度相続でもめてしまうと、後々まで尾を引くでしょう。
今回はそういった「相続でのもめごとを防ぐためにやるべきことは何か?」を紹介します。
相続でもめなかった飯田さん
相続で遺産を分ける場合、お互いが納得できずに話合いが決裂してしまうことがあります。
多くの人が相続トラブルに陥りやすい中、飯田さんはトラブルを未然に防ぐことができました。
飯田さんの場合、被相続人である父親が亡くなる前に財産相続の意思を(相続人になるであろう親族に)きちんと表明し、遺言を残していました。
また、相続人である飯田さんや飯田さんの兄、母親が時間をかけて事前にコミュニケーションを取るようにしていました。
相続でもめないためには、相続人同士で準備をして、相続後のことを話しておくとベストでしょう。
被相続人が認知症を発症する前に準備をしよう
年齢を重ねた人は、認知症を発症する可能性が高くなります。
そうなると、被相続人が自分の意思を持って遺言を書いたり、自分の財産の管理などをしたりすることが難しくなってしまいます。
その結果、遺産相続トラブルを引き起こしてしまいます。そのため、意識がはっきりしている間に手続きを進める必要があります。
もし、判断能力が低下した場合は成年後見制度を活用しましょう。
成年後見制度を使えば、財産を適正に保全することが可能です。この制度では、判断能力に不安がある人を支援する成年後見人を選ばなければいけないのですが、相続の知識を持つ専門家である弁護士に依頼するのが一般的です。
親族の事情を考えることが大切
もめないためには、自分だけのことを考えず、相続人それぞれの事情を理解し、考えてあげる必要があります。
ベストな方法を見つけるのはとても大変です。
相続人同士で争わないためには、お互いを思いやる気持ちと具体的な分配方法を把握する必要があります。
被相続人の世話を多く担当した人には貢献に応じて、それ相応の相続分をあげましょう。
もし、自分の要望だけを相手に伝え、相手の気持ちを無視してしまいますとトラブルの原因になります。
親族同士が相続でもめてしまうと、正月やお盆に会ったとき、お互い気まずくなってしまいます。関係を良くしたいのであれば、お互いの環境をきちんと考えてそれぞれが納得できるように話合いをする必要があります。
まとめ
相続でもめないためにはどうすればいいのかを紹介しました。
一度もめてしまうと今までのように接することは難しくなるでしょう。何かあったときに助け合えるよう、親族間の関係は良好にしておく必要があります。もめないよう、お互いにしっかり話し合ったり被相続人が亡くなる前に手続きを進めたりしましょう。