借地底地に関する建物、取り壊し費用の相場とは
借地底地関する建物、取り壊し費用の相場とはいくらぐらいになるのでしょうか?取り壊し費用は施工条件によって異なってくると言われていますが、なぜそのような差が出てくるのか探っていきましょう。
借地の上の建物取り壊し
契約の満了時や土地を使わなくなった時などに、借地を返還しなければならない事が出てきます。その場合、基本的には建物を取り壊し返還することになります。しかし、借地人と貸主との交渉や法の適用によって取り壊し費用を支払う立場は違ってきます。
取り壊し費用の相場
建物の取り壊し費用は、建物の造りによって違ってきます。木造などの割と柔らかい構造の場合は安く、鉄筋な堅い作りの構造は高くなります。
坪=約3.3058平米で、木造の2階建てであれば延床面積100平米として30.25坪になります。ざっと計算すると、坪単価4万円で121万円となります。
・木造 坪単価 4万~5万円
・軽量鉄骨造 坪単価 6万~7万円
・鉄筋コンクリート造 坪単価 7万~8万円
取り壊しの内容
現在の取り壊し工事は、リサイクル法が厳しく取り壊す現場で発生した廃材などの分別をしなければならないため、全部を重機で壊すことができません。この方法は「手作業・機械作業併用分別解体工法」といいます。工事では、ほとんどが手作業で分別を行いながらになるためその分人件費がかかるのです。
費用の差異
費用の差が出る理由としては・・・
〇住宅密集地・土地が狭い
住宅地密集地や土地が狭い場合は、重機を中に入れることができないため取り壊しは全部手作業になります。また、工事期間も長くなり費用がかかります。
〇周辺道路の状況
工事の際、重機や産業廃棄物の搬入・搬出が必要となるため、交通整理が必要になります。作業員とは別に警備員を雇うことになり、周辺に通学路があった場合には安全性考え増員することも。
〇隣接する建物状況
取り壊し工事には、重機を使うため振動により隣接する建物にひび割れなどの被害が及ぶことが考えられます。きちんとした工事をする会社であれば、事前に調査を行い写真などで現状を残しておきます。このような手間がかかるため費用が増える理由です。
〇閑静な住宅地
工事には、騒音規制法により作業が規制されるため、騒音や振動を制限する必要があります。特に閑静な住宅地では、騒音の少ない工事に限定される上に粉塵なども飛散させないようにするため工期も長くなります。
〇アスベスト
現在では使用が禁止されていますが、古い建物の場合使用されていることがあります。
アスベストの工事の場合は建物内にクリーンルームを作り、使用した手袋なども毎回新品に交換しなければならないなどの手間がかかるためかなり費用が嵩みます。
まとめ
取り壊しの費用は、状況によって様々です。必ず、現地での見積をとり確認してから決めることが大切です。また、相場があるといえど業者によって金額が大きく違ってくることもあるため複数の業者に見積をだしてもらいましょう。