賃貸物件の空室対策~和室の場合~
【はじめに】
賃貸物件を内見したことがある方はご存知かもしれませんが、近頃は和室が減少傾向にあります。築年数が古いものならいざ知らず、新しいアパートやマンションには和室がほぼなく、その不人気ぶりがうかがえます。
では和室の物件は空室対策が難しいのでしょうか?
その対策としてまずは和室が敬遠される理由を見ていきましょう。
【和室は不人気?その理由とは】
・畳がイマイチ・・・
和室といえば畳。それこそが特徴であり、外すことができないものです。
しかし、若い世代にとって、畳は馴染みが薄いようです。
今の若い世代は畳のある家で育ってこなかった人も多く、場合によっては「畳に使われているい草の臭いが気になる」という意見もあるほどです。また簡単に掃き掃除・拭き掃除がしにくく、汚れが気になる方も多いそうです。
入居者側の理由がある一方で、オーナー側の「和室敬遠」要素もあります。
それは畳の質の問題。賃貸の初期費用を抑えるため畳を低品質のものにしているケースが多くあり、和室が嫌われる理由になっているのです。質が低い畳は日焼けしやすく、見た目が悪くなりがちです。さらにちょっとの衝撃で畳が傷つくことも多々あります。そうなると「畳は維持が大変」「敷金とか高くなりそうだ」と入居者・オーナー両方に悪い印象を持たれやすくなってしまうのです。
・和室独特の壁
和室でよく用いられるのがじゅらく壁や和風に合わせた比較的暗い壁紙。
こういったものも「この部屋は暗く、野暮ったい」という印象を持たれ、不人気の一因になっています。
【和室の空室対策】
対策としては、当然洋室へのリフォームが根本解決になります。しかし、これではコストがかかりすぎてしまいます。
ではどうすればいいのでしょうか?
ここでは一つの解決策として「和風モダン」を挙げます。
和風モダンは従来の和室とは違い、和室の持つ野暮ったいイメージを覆すデザインにします。ふすまをオシャレにしたり、部屋の照明にこだわりやスタイリッシュさを持たせ、若い世代にも受けがいいようにしましょう。
「こだわりがない和室」から、しっかりとしたコンセプトを持った「こだわりの和室」にすることで、人気がでること間違いなしです。
【まとめ】
いかがだったでしょうか?今回は和室の空室対策を理由からみてきました。
和室は確かに人気がありませんが、だからと言って対策を打たないと空室が長期化して賃貸物件全体の評判も悪くなっていきます。急に、和室に流行りのセンスを入れ込むのは難しいかと思いますが、まずは「壁紙を明るくする」「和式トイレを洋式にする」など思いつくところから始めてはどうでしょうか?