【横浜市中区の不動産屋発信】空き家の雑草問題
昨今、日本では空き家が急増して社会問題化しています。空き家を放置するリスクとしては、地域の景観が損なわれる事や不審者が侵入して犯罪の温床になる事、不審火の火元になるといった事が考えられます。また、もっと身近な問題として、空き家に生える雑草があります。今回は空き家の雑草問題をテーマにお伝えします。
空き家の雑草問題
人が住まなくなった空き家には、雑草のイメージが付いて回ります。実際、誰も手入れをする人のいない家の庭には、雑草が生え放題です。家屋そのものが老朽化していなくても、庭に雑草が生えていれば地域の景観は損なわれます。また、視界が妨げられる事で、ゴミの不法投棄がされやすくなります。虫や動物が巣をつくってしまう危険性もあります。そうでなくとも、雑草が生い茂る庭に囲まれた家は、”怖い”というイメージを人に抱かせるものです。
空き家の雑草を規制する条例
この様に、社会問題化している空き家の雑草に関しては、全国各地の自治体で条例によって規制する動きがあります。
具体的には、”適正に管理されていない土地”として、雑草または枯草が原因で次のような事態になっている場合が上げられています。
・そ族(ネズミ)や昆虫が発生する恐れがある場合
・廃棄物が投棄されている場合
・火災、犯罪などの恐れがある場合
この様に、雑草が生えたまま放置されている空き家が出ないように、条例で細かく規定する自治体も出てきています。これらの条例に違反している土地の所有者に対しては、自治体から指導や勧告が行われます。
雑草対策として出来る事
空き家の所有者が自分で雑草を処理する場合、次のような方法が考えられます。
・庭に砂利を敷き詰める
・除草剤を撒く
・防草シートを敷く
などです。このうち防草シートはホームセンターや通販サイトで簡単に購入する事が出来ます。製品によってはシートの隙間から草が生えてきてしまう場合や、太陽光が通過してシートの下で草が生えてしまう事も起こり得ます。その様な事の無い様に、しっかりとした製品を選びましょう。
いずれの方法を取るにしても、庭が広いとそれなりに費用が掛かるという事と、まず先に今生えている雑草を取り除くべき問題があります。
除草を業者に依頼する
”体力的に自分でやるのは厳しい”、”遠隔地に住んでいて作業に行けない”等の場合は、近隣の業者に助けを求めるのも一つの方法です。一般的なのは造園業者に依頼する事ですが、最近では空き家管理を専門に行う業者もある様です。その他、シルバー人材センターに依頼するという方法もあります。作業内容は機械で草刈りをするだけなのか、根っこまでむしり取るなど異なりますし、もちろん庭の広さによっても料金はまちまちです。いずれにせよ、よく相談した上で依頼しましょう。
まとめ
今回は空き家の雑草問題をテーマにしてお伝えしました。誰も住む予定の無い空き家に関しては、適切な管理業者に管理を依頼するか、自身で管理をきちんと行うか、しっかりと健闘していく必要があります。