【横浜市中区の不動産屋発信】空き家問題をクラウドファンディングで解決!?

カテゴリ:不動産有効活用

今や、横浜市中区に限らず全国的な問題となっている空き家問題。その深刻さは年々大きくなっています。しかし一方では、その空き家問題を画期的なアイディアで解消しようという試みがあります。今回は空き家問題とその解消策を巡る動き、クラウドファンディングなどについてお伝えします。

全国的に増える空き家

2019年4月に総務省統計局が発表したデータでは、空き家の数は統計を取り始めた1958年から右肩上がりで増え続けており、2018年には全国で8000件を超えています。建物全体に占める空き家率は13.6%とこちらも過去最高となっており、増え続ける空き家は深刻な社会問題化しています。

どうして空き家が増えているのか?

空き家が増えた理由はいくつかありますが、理由は人口減少だけではありません。家族構成の変化が与えた影響が大きいです。夫婦とその子だけが住む、核家族と呼ばれる家族構成では、夫婦の両親が同居する3家族世帯と異なり、部屋数は多く必要ありません。これは少子化も影響していますが、必要な部屋数は昔に比べて少なく、大きな家の需要も減っているのです。

親族の死去などに伴い家が財産として遺されても、住む人がおらず、老朽化している為に買い手も付かないという理由から、空き家は増加しているのです。

なぜ、空き家は問題なのか?

この項では空き家が放置されることの問題点を述べます。

人の住んでいない空き家は、適切な修繕がなされず、老朽化して地域の景観を損ねます。更には外壁や瓦などが台風などにより剥がれて飛ばされると、周囲の住宅などに損害を与える危険性があります。

また、次の様な事が考えられます。
・不法侵入やたむろの場となり、犯罪の温床となり得ます。
・放火されて火事の出火元になる危険性があります。
・敷地内にゴミなどが不法に投棄される可能性があります。
・庭木や雑草などが伸びすぎ、虫や動物の住処になる可能性があります。

空き家を改装してシェアハウスに

この様に、放置すると問題ばかりが生じる空き家ですが、近年、空き家を有効利用しようという画期的な取り組みがあります。

その代表的な物として、空き家を改修してシェアハウスにしようという取り組みが注目を集めています。それらの中には、空き家をシェアハウスにリノベーションする間、リノベーションのバイト工事をしながらその家に住んでもらおうという画期的な取り組みもあります。

この試みはクラウドファンディングで広く一般から資金を募っている事も注目に値します。
仕事が無いと家を持てない。家がないと仕事に就けないという負のスパイラルから抜け出す手助けとすることを目標に、まずは空き家を住む場所として提供し、その空き家のリノベーション工事を行いながら更なるステップへと足を進めてもらう事を目指すプロジェクトです。

このプロジェクトはクラウドファンディングで目標額の300%以上もの金額を集め、大成功して話題となりました。

空き家をシェアハウスとして利用する事のメリット

一個人、又は一世帯だけでなく、多くの方が住むことは地域に活力を与える事にも繋がります。シェアハウスは一般的なマンション、アパートや戸建て借家と比べ、大幅に家賃を低く抑えられます。そのことから、特に若い人が多く集まることが期待されています。

まとめ

今回は、全国的に広がる空き家問題と、その解決策としてのクラウドファンディングの可能性についてお伝えしました。今回紹介した以外にも画期的なアイディアで空き家が有効活用され、地域社会の活性化につながると良いですね。

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