【横浜市中区の不動産屋発信】印象が良くないだけではない空き家の雑草
誰も住んでいない空き家のほか、老朽化で取壊した後、更地にしてから長らくの間放置状態にすると自然的に伸びてくるのが雑草です。見た感じでも印象が良くありませんが、様々なトラブル=悪循環のスタート地点になりかねないリスクが潜んでいます。今日は、空き家の雑草についてお話ししましょう。
なぜ雑草が生えるのか
雑草は、自然的に生えてくる草をまとめたものです。代表的な例を挙げるならば、ふわふわした綿を吹き付けるだけで散らばり、風に乗りながら飛んだのちに自生する「たんぽぽ」もこれに帰属しますが、なぜか花の一種(キク科)で扱われます。
空き家に限らずどこでも生えてくる原因としては、風や雨水に乗ってなどや、動物が食べ物として消化したつもりが、全然消化されず自然的に発芽したものもあります。
人の場合、泥が靴の裏側に付着やズボンなどの洋服にへばりつきながら自然的に運ばれるなど、私たち人間も雑草を自生する原因を作り出しています。
これらの要因があることで、すべての雑草を除去するとしても困難を極めることになります。
見て見ぬふりをすると悪影響の可能性
そのまま放置したところで、手つかずのままにしておくと害虫の住処になるだけでなく、周辺の景観が悪化し、最悪の場合は周辺の土地における地価単位まで影響を及ぼしかねず、売買の際、見積額にまでも響いてくるわけです。
それだけでなく、歩行者やドライバーにとって見通しの悪さや、空き巣被害やホームレスが住処としての不法占拠、子どもたちがいたずらをする格好の隠れ家になり、警察、学校(生徒指導の先生)やPTA(保護者)にとって問題となる場所として認識されてしまいます。
また、空き巣のターゲット対象にもなるため、治安の悪化の火種になり、周辺住民たちにとっては住みたくないと不安要素の種を植え付けられるだけです。
そのほか、投げたばこによる火災事件にも気を付けたいものです。空気が乾燥すると火の勢いを増し、周辺の住宅地や裏山などを巻き込んだ火災を引き起こしかねません。結果的に空き家などにおける雑草は、様々なトラブルを生み出す根源にしかならないわけです。
困ったときには専門業者に依頼
このまま放置した場合、空き家対策特別措置法に抵触するリスクが高くなるため「特定空家等」として指定し、都道府県などの自治体から指導対象としてマークされます。しかし、それでも応じない場合は強制退去に伴う代執行の対象となり、費用などについては所有者が責任をもって払わなければなりません。
対策の一つとしては専門の業者に依頼して、雑草の処理をお願いしてもらうわけです。特に高齢者の方や女性や、遠方に住んでいる関係上、現地まで赴くだけで交通費や燃料代がかかるといったリスクを低減するには、専門業者への依頼が良いでしょう。
対策などについてもプロフェッショナルに任せておけば、雑草が生える前の状態に戻してくれますので、すべての意味において安心できるわけです。
業者を頼まず自分でやるには
前述の業者に託すのも一つの手ですが、直接行うとしても人件費(=コスト)がかかります。ですが、放置しておくと前述のように様々な事象の発生源となり、マイナスのイメージしかならない事実が待っているのです。
業者に頼むと金がかかるため、代替の措置をとるならば、自己管理をする方式へと切り替えてみましょう。
基本的には雑草を引き抜くのがシンプルなやり方ですが、直接行う場合は数日かかるリスクを伴い、無理な姿勢で行うとデスクワークと同じ腰痛の原因となる危険性もあります。
草刈り機をホームセンターなどで購入するか、レンタル業者から借りるかのいずれかを選び除草作業をおこなうのも手です。草刈り機は、充電式やエンジン式、電気式の種類がありますが、空き家は電気が通っていませんので、実際に行う場合はエンジン式で行うのがベストですね。
刈り取った雑草はごみ袋に入れますが、この点については自治体ごとに異なりますので、作業を行う前に事前チェックすると処理の際、周辺の住民とのトラブルを起こすことなく円滑に対応できます。
その後は、除草剤を散布してから防草シートや砂利を散布するか、黒いビニールシートなどで光を遮断しておくなどといった一種の「水際対策」もプラスしておきましょう。
まとめ
空き家のほか、空き地にも生えてくる雑草は、常にきれいに刈り取った状態で空き家のコンディションもベストの状態に整え、第三者への売却をする際、きれいな庭と住宅で引き渡したいものです。