賃貸物件の空室対策、注意点など

カテゴリ:不動産有効活用

【はじめに】
賃貸経営の大きな悩みと言えば、空室ではないでしょうか。
経営がうまくいって、常に全部屋貸し出せている状況であれば、家賃も安定して入ってきますが、人気がなくてなかなか埋まらない部屋があったり、入居者が短期間で退去してしまったりすると、受け取る家賃よりも維持費ばかりがかさむという事態になりかねません。
今回は、こうした状況を回避するための対策、注意点などをご紹介します。

【賃貸の空室対策、注意点】

1.できるかぎり要望を聞き入れる
空室をなくすには、できるだけ入居までのハードルを下げることが必要です。
例えば、バイクや自転車が大好きな入居希望者が「いつもピカピカな状態で使いたいので、部屋の中にバイクや自転車を飾っておきたいのですが」などの要望を伝えてきたとき、OKを出してみましょう。
普通このような要望は「乗り物を置くなんて、部屋に傷がつくからダメです。駐車場に停めてください」などと断られることが多い中、このように趣味に理解を示してくれる大家さんはとても信頼されることでしょう。また、趣味仲間とのコミュニティ内で「ここの大家さんはすごく理解がある」と評判になるかもしれません。
部屋の修繕やクリーニング、他の入居者とのトラブル対応との兼ね合いで、際限なく要望を聞くというのは現実的ではありませんが、可能な範囲で柔軟に対応することで入居までのハードルが下がり、空室リスクを減らすことができます。
例に挙げたような趣味への理解に限らず、ペット可、高齢者・障害者の一人暮らし可等、できるかぎりいろいろな人のニーズに応えられるように工夫することで、長く住んでもらえる等のメリットもあります。

2.入居キャンペーンを行う
人気がなくてなかなか埋まらない部屋がある場合などは、商品券などのプレゼントを用意して宣伝するという方法もあります。
また、思い切って家賃を下げたり、敷金・礼金を無料にするなどの対策も有効です。一時的に受け取れるお金が減るというリスクはありますが、空室のまま維持費を払い続けるよりは良いという考え方もできます。

3.サブリース契約を利用する
サブリースとは、不動産会社を通して部屋の貸し借りを行う契約のことです。
物件の貸主は、不動産会社に部屋を貸し出す契約方式なので、入居者が退去して空室が出たときも収入が入ってきます。
また、建物の管理や入居者の募集なども不動産会社に一任できます。
サブリース契約は空室リスクもなくてとても楽に運営できるように思えますが、注意点も存在します。
まず、当然ながら不動産会社を間にはさむので、受け取れる賃料はその分少なくなります。また、不動産会社は建物の維持管理や募集費用、採算性などを計算して貸主へ支払う賃料を決めます。
加えて不動産会社が倒産した場合のリスクがあります。
会社の倒産というのは予想しにくいものなので、サブリースを依頼するなら会社の運営状況や信頼性なども調べる必要があるでしょう。

【最後に】

いかがでしたか?
空室が出るのには、集客活動が不充分、部屋の位置に問題がある、部屋の状態が良くないなどの原因が考えられます。
部屋の位置など、すぐには変えられない原因もありますが、ここに挙げた方法を取り入れることで入居者が現れるかもしれません。また、入居後にできるだけ長く住んでもらうための工夫も大切です。

本コラムをご覧になってのお問い合わせ、ご相談はこちらから

お電話でのお問い合わせ
TEL:045-309-6115(受付時間:10:00 – 18:00 水日祝休み