空室が傷む理由とその対策について

カテゴリ:不動産有効活用

【はじめに】
長期間入居者が入らず空き室となっている物件は様々な理由より室内の劣化、傷み具合がひどくなってしまいます。

今回、空き室が傷んでしまう理由について紹介してみたいと思います。

【換気が十分でない】

人が住んでいる部屋の場合、ドアの開け閉めや窓の開閉による換気が意識せずとも行われ、また室内外を人が出入りすることで空気の循環が勝手にされることになります。

しかし、転勤や入院などのケースで家を長期間空けなければいけなくなった場合には室内に空気がこもり、湿気が充満してカビや菌が繁殖してしまいます。

特に梅雨の時期には湿気が溜まりやすく、菌などを餌にシロアリが発生したり、さらにはシロアリを餌にクモなどの害虫が出たりさらにはネズミが出たりとどんどん劣化が進んでしまいます。

【水道が使用されない】

水道が長期間使用されないと排水管が乾燥して下水の汚臭や虫などが上がってきます。
さらに水道管の水が蒸発することで水道管にあった泥や異物が乾燥し管の劣化につながってしまいます。

【掃除がされない】

長期間の空き室は当然、掃除がこまめにされないので自然と埃が多くなってしまいます。
埃は虫を発生させたり、室内の備品、設備などを劣化させます。また長期間埃や湿気の除去を行わないとカビが発生し、こびりついたカビの除去は結構大変です。

【修復されない】

人が住んでいれば雨漏りや壁にヒビができてしまった場合などには修復するので問題ありませんが、人が長期間住まず、空き室になっている場合にはこれらの修理箇所が放置され、室内の劣化がどんどんエスカレートしてしまいます。

【劣化させないための注意点】

空き室が長期化するのがはじめから分かっている場合には定期的な換気を知り合いや管理者、業者などに依頼する方法をとる必要があります。

また、水道管の劣化を防ぐ場合にも同様に定期的な通水を一回数分程度行い、害虫や水道管の劣化に備えるとよいでしょう。

さらに、掃除や物件内の設備に不具合がないかなども定期的に確認し、メンテナンスを行う必要があります。また、掃除を行うために室内に入る際にはマスクを着用し、換気、拭き掃除などを十分行うとよいでしょう。

【まとめ】

空き室はどうしても人が住んでいる部屋に比べ室内の傷みが早くなってしまいます。
またその対応策としては定期的な換気や掃除、メンテナンスを行うことと言えます。

さらに、自分で管理するのが難しいという方は業者に依頼するのも一つの方法です。

ぜひ参考にしてください。

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