不動産投資に多い雑費~他の勘定科目にした方がいい理由とは?
不動産投資の場合、不動産所得で確定申告をする必要があります。その際、支出代金を雑費と処理しがちです。しかし、雑費があまりにも高額になっていくと、税務調査などの対象になることもあるようです。雑費を他の勘定科目に振り分けるポイントをお伝えします。
ドメイン利用料・レンタルサーバー利用料
ドメインを借りている場合で雑費処理している場合、支払手数料とすれば雑費の金額を減らすことが出来そうです。レンタルサーバーの場合、レンタルサーバーを使ってメール取引などをしているなどすれば、雑費から通信費に出来そうです。
ホームページを外注で作ってもらった場合
ホームページを製作会社に作ってもらった場合も雑費にしがちです。しかし、ホームページは訪れる人に事業内容を見てもらうためのものなので、広告宣伝費と出来るようです。
さらに、10万円以上ならソフトウェア(資産)と出来ますので、減価償却で毎期均等償却したものを経費に計上出来そうです。ホームページ制作年度に必ずしも売上げがあるとは限らない事も想定すれば、10万円以上の場合は費用よりも資産にした方が多年度に渡って経費化出来そうです。
パソコンを導入した場合
パソコンの購入費も雑費にしがちです。パソコンが10万円以内なら雑費ではなく消耗品費として雑費科目を減らしましょう。10万円以上なら資産になりますので、雑費ではなく減価償却費を計上出来るようです。
取引先でレンタカーをリースした場合
取引先が事業所から遠く、数日の滞在だったためレンタカーをリースしたとします。この場合、リース料や雑費ではなく、支払手数料とするのが良いようです。
リースはコピー機などのOA機器で使う勘定科目なので、車のリース会社に支払うお金はリース料という資産勘定ではなく、リース会社への手数料と考え費用勘定で処理出来るようです。
不動産の管理を不動産会社へ委託した場合
不動産会社へ管理を委託している場合、不動産会社に手数料を支払うことになります。この場合も雑費処理ではなく、管理費とすれば雑費を抑えることが出来るようです。また、マンション管理会社へ支払う場合も管理費となります。
支払った保険料はすべて生命保険料控除なの?
支払った保険料は、生命保険料控除で所得から差し引かれるのが一般的です。
しかし、従業員が万が一事故に遭ったりする場合に備えた生命保険で保険料を会社負担している場合があります。その場合は勘定科目を保険料とし、必要経費に出来るようです。
事業用の自動車の自動車保険も必要経費と出来るようですし、事務所の損害保険については、掛け捨て部分は必要経費と出来るようです。
雑費勘定を減らして分散させるのがポイント
不動産投資の場合、主要な勘定科目が見当たらなければ雑費としがちです。しかし、雑費部分を減らすことで、何に浪費的な支出をしているのかも分かるようです。
雑費勘定を減らすことは、税務調査の回避だけでなく会社の経費削減にもつながりそうです。