空き家を有効活用しよう!
相続などで古い空き家を所有している方にとって、毎年支払う固定資産税や、メンテナンス費用は大きな負担となってきます。そのような状況をなんとか打破することはできないのか、今回は空き家を有効活用する方法についてみていきましょう。
空き家を放置するリスク
空き家も適切に管理することで、人の住んでいる住居とそれほど差はでないのですが、放置することでリスクが発生します。それは、どのような問題でしょうか。
〇防災性の低下(倒壊、崩壊、屋根外壁の落下、火災発生の恐れ)
〇防犯性の低下(犯罪の誘発)
〇ゴミの不法投棄
〇衛生の悪化(蚊、蠅、ねずみ、野良猫、悪臭の発生)
〇樹枝の越境、雑草の繁茂
などがあります。
空き家を有効活用しよう!
空き家を放置すると後々、手のつけられない状態になってしまい、その負担は大きな代償となって返ってきます。そこで、空き家を有効活用する方法としてどのようなアイデアがあるのかをみていきましょう。
賃貸物件として貸し出す
古い空き家を貸し出す場合、借り手側にDIYしてもらうという方法があります。契約の際には、退去時の原状回復を条件とするのが基本ですが、原状回復の義務を課さず、自分で好きなようにアレンジして良いという条件で空き家を提供する手法があります。
また、2014年には「個人住宅の賃貸流通を促進するための指針(ガイドライン)」の中でDIY型賃貸者の契約形態について国土交通省が発表し、2016年にはDIY型賃貸借契約書のひな形と、ガイドブック「DIY型賃貸借すすめ」を発表しています。賃貸物件として貸し出すことで、毎月の家賃を得ることができます。
中古住宅として売却する
かつて、日本は中古住宅を購入することを避ける傾向にありましたが、近年ではリノベーションが流行していることから、新築を購入するより中古住宅を購入しリノベーションを施しレストランやカフェなどを営業する方もいらっしゃいます。
また「新築だと手が出せない」という方や「一戸建ても中古住宅なら購入ができる」という若い方もいらっしゃることから、若手世代に向けたリノベーションを(売り手側がおこなう)売却するという手法もあります。
地域のコミュニティ施設に
建物がある以上、使わずそのまにしておくと、どうしても傷んでしまいます。賃貸も売却もしたくないという方は、リノベーションを施し、地域のコミュニティスペースとして有効活用することがあるようです。コミュニティスペースとして使用されることで、空き家の管理の手間がなくなります。
地域の活性化やコミュニティづくりなどに、自主的に取り組む個人やNPO団体などでは、手軽に使えるコミュニティスペースを探しています。もし空き家を使う事ができれば、公民館のように、費用面や細かい規則には縛られず気軽に使えることが利用者のメリットとなります。
まとめ
空き家は放置しておくと税金やメンテナンス費用という金銭的負担、トラブルのリスクばかりです。しかし、目的に応じて活用することで収益への繋がりや、コミュニティの活性化が見込めます。物件ごとに適した運用方法があるので、専門家や専門機関を通じて活用することをおすすめします。