不動産の共有名義の特徴と契約解消のしかた
はじめに
不動産の共有名義とは何か知りたい人や、契約を解消したいと考える人はたくさんいます。
今回は、初心者の方でもわかるようにわかりやすく紹介していきます。
そもそも共有名義って何?
共有名義とは簡単に言うと不動産の所有権利がある人達のことです。
例えば、5000万円の中古マンションを旦那さんと奥さんで買った場合、それぞれに権利が与えられます。
買うときに出したお金に差が出た場合、より多くのお金を出した人が多くの所有割合(持分という)を得ることになります。
一人でできることとできないこと
複数の人で不動産を所有する権利を得た場合、一人でできることとできないことがあります。以下にそれぞれを見ていきましょう。
一人でできること
他の権利者の承諾がなくてもできることはいくつかあります。
まず、持っている不動産の状態を維持するために修繕したり不法に占拠している人を追放することができます。他にも、所有する権利を持つ不動産で収入を得ることもできます。
過半数以上の同意がなければできないこと
権利を持つ人の過半数以上の賛成がなければできないことがありますので、事前に把握しておかなければいけません。
不動産を勝手に賃借地に出すことや賃借地契約の解除や不動産のリフォームやリノベーションを行いたいのであれば、過半数の権利者に了承してもらう必要があります。
全員が同意しなければできないこと
複数の人が所有する権利を持つ不動産の場合、全員が賛成しなければ売却や抵当権の設定をすることができません。
また、借地借家法が適用される賃借地契約を締結することも全員が納得しなければできないので注意が必要です。
契約を解消する方法を紹介!
共有名義を解消する方法はいくつかあります。これから契約を解消したいと考える人のためにやり方を紹介します。
特分の売却や買取り
契約を解消する方法の中でも最もやりやすいのが、持分を売ったり買ったりすることです。(持分は、不動産登記簿を確認することで簡単に調べることができます)
自分の持分を手放すか、他の人が持っている持分を買い取って単独名義にすることで共有名義を解消することができます。
第三者に売る
不動産を他人に売却して、持分に応じて現金を分割して解消するやり方もあります。ただし、不動産を売って現金化するためには権利者全員の同意がなければいけませんので注意が必要です。
まとめ
不動産を持つ権利の特徴や契約を解消するやり方を紹介しました。
何も知らない状態で手続きを進めてしまうとトラブルを起こす危険性があります。そのため、今回の記事を参考にしながら基本的なことを理解しましょう。